武藤嘉紀選手が好きに

武藤の活躍が止まりません。
現役の大学生ということもあり、
本格的にJリーグで試合に
出るようになったのは今年からです。

長年Jリーグを見ている私の経験ですと、
適応するにはどの選手も1年以上の期間を費やしています。

しかし、武藤は十数試合程度出場した後から、
どんどんと結果を出し始めたのです。

 それどころか、日本代表にも召集され、
レギュラー争いの有力候補とされるようにまでなりました。

少し前まで決してレベルが高いとは言えない、
慶應大学でサッカーをやっていたとはとても思えません。
ドリブルを得意とし、Jリーグでも何度も相手を
抜き去る場面を見せていますが、ドリブルの上達には
「それなりの相手」が必要なはずです。

相手の反射神経やアジリティ、
読みなどの能力が高い相手と練習していないと、
上のレベルに上がったときに、
それまでと同じ感覚では普通は抜けなくなるからです。

ましてや大学サッカーからプロの
Jリーグに行ったわけですから、
ドリブルに関しては絶対に通用しないと思っていました。

しかし、そんな私の予想を武藤は裏切り、
JのDFを鮮やかに抜き去るのです。

 これは日ごろから高い意識を持って
練習していた賜物なのではと思っています。

今、目の前にいる相手よりも、
もっと高い相手を想定して懸命に
練習していたのではないかと思います。

22歳ながらとても豊富なスタミナを持っているところに、
その努力が垣間見えると思います。

最近はプロを打診される高校生が、
大学を経由してプロになるという選択をする人が
増えてきましたが、決して高い意識を捨てたわけでは
ないのだと個人的に安心しました。

 そして日本代表の試合において、
ブラジル戦にも出場しました。
ジャマイカ戦がアギーレが現時点で考える
ベストメンバーだと言われてもいますが、
そのメンバーの中に武藤はいました。

そして、ブラジル戦を選手を試す試合と
位置づけられたわけですが、そこで武藤は
後半から途中投入されました。

それまで岡崎などを除き、
日本の選手はブラジルの選手相手に
何もできずにいましたが、
武藤は積極的にドリブルで仕掛けています。

そしてそのドリブルがある程度通用していたのです。
ドリブルの成長には高いレベルの相手が必要だと
前述しましたが、体力的な差があったとはいえ、
ブラジルのDF相手でも交わす場面を見せたのです。

 こうなると、本当に大きな期待をかけざるを得ません。
武藤は来年もJリーグに残ろうと考えているという
報道がなされましたが、今のうちに彼の試合を
もっと生で見ておきたいと思います。